2020年度千葉県公立高校-前期入試問題考察-理科

さて、理科。

 今回は、思考力重視の問題がなかったようです。対照実験系の問題も有りませんでした。(対照実験とは、同じ実験を条件を変えて行い、その違いから答えを導き出す実験です。)

 強いてあげれば、微生物の大きさの問題ですね。微生物のスケッチの横に、基準となる寸法があり、これから大きさの大小を求める、という問題です。

 あとは、ここ数年連続して出題されている、実験の仕方、実験機器の使い方です。2年前は、ろ過の仕方、去年はガスバーナーの使い方。そして今年は双眼顕微鏡。うかつにも実際双眼顕微鏡に関する問題が出題されるとは思っていませんでした。今の中学校の顕微鏡は双眼顕微鏡が標準備品なんでしょうか?

 個人的にはあまり面白い問題、意外な問題は有りませんでした。去年と比べると難易度も低かったように思います。もうちょっと問題解決力を必要とする問題があっても良かったような気がします。

 ちなみに、JACが予想した理科予想問題はかなりの頻度で出題されていました。問題作成委員の皆様、ありがとうございました。

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微生物の大きさの問題

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